鎌倉古楽祭 vol.11
地球音楽園 設立 15周年記念コンサート
〜 その夢と未来への展望 〜
無 料 公 開 展 示
(p.m.3:00〜6:00)
一休和尚が蓮如上人に宛てた手紙。一休六十四歳の康正三年(一四五七年)四月二十八日、ほとけ御所様宛となっている。又、自署名が宗順となっているが、これはこの手紙の四年後、六十八歳時、寛正二年「念仏宗となる」の宣言の先駆であり、蓮如上人への帰順の意を一休らしく示唆した表現といえよう。この年一四五七年にすでに転宗の志をもっていた証拠といえる。
(注)三行のうち右列、赤字は解読文。中列は、現代仮名交じり文。左列は、原文のままの変体仮名まじり文。
<解説>
十行目「念仏すべし」までは法然上人の「一枚起請文」の全文引用。そして後は一休の著語と宛名と署名。そして自由律の和歌で彼の悟りの一瞬について述べている。
東京国立博物館 昭和45年4月平常陳列<書跡>コーナーに展示された。国立博物館ニュース4月号(第275号)に<書跡>一休宗純筆仮名法語一幅と記載されている。
明治の傑僧といわれている大徳寺第四百七十一世管長大徳牧宗がこの一休筆仮名法語を一見し感激。「一看了」の書をしたためる。一看し、了解したということ。